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医師 小島 隆司 医療機器や人材の共有・互助システム

ROLES AND TASKS OF MEDICAL
STAFF

眼科歴24年医師 小島 隆司

Q
眼科三条会の特徴とは何ですか?また、眼科三条会の強みや、所属する医師にとってのメリットを教えてください。
A
眼科三条会とは、開業医と勤務医のネットワークで繋がっており、互いに助け合い、支え合いながら、更に一緒に研究活動ができる組織であります。
また、開業医、勤務医それぞれの先生方に対してのメリットがあり、例えば、開業医の先生方に対しては、手術の術者の先生のご手配や外来・代務医が必要の際のサポート、いつでも困った症例の紹介ができる体制が整っています。
また、勤務医の先生方は、ご自身の実力を活かし、開業医の先生の施設にて専門的外来を開いたり、開業医の先生の施設にて手術の執刀をしたりと、通常一つの施設に所属し勤務している形ではなかなか難しい活動が出来ることが特徴で、勤務医はモチベーションを高く維持出来ることが特徴です。また、眼科へ入られた若手医師を教育することができるという点も大きな特徴です。教育することによって専門医は自信のスキルをさらに磨くことができると考えています。
更に、加えて開業医・勤務医の先生方皆が一緒に研究活動をグループとして行えることが、特徴であり、また強みであると考えています。つまり、開業医と勤務医の相乗効果で、互いを支え合い、お互いがそれぞれの医療活動、キャリア形成、研究活動に専念できる組織が眼科三条会であり、所属する医師にとってのメリットでもあります。
Q
若手医師の育成について眼科三条会として力を入れていることは何ですか?
A
眼科三条会は、若手医師の臨床、研究能力の教育を重点的に行っています。若手医師の教育をすることは、教育を受ける本人が成長するのはもちろん良いことであると同時に、指導する医師側も指導することにより、若手医師が成長し、業務を分担することができるようになり、指導側の医師が別の新たな研究や活動に進める・専念できる時間を確保できるようになる、というポジティブな循環があると考えています。
すなわち眼科三条会としては、若手医師を教育し彼らが成長していく中で、様々な業務の対応ができる力を付けていただき、更にそれが上級医のステップアップに繋がり、さらにグループ医療を発展させていくことをいつも念頭に置いて育成に力を入れています。
Q
現在の若手医師のご活躍はどのようにご覧になられていますでしょうか。また、若手医師に今後期待していることは何でしょうか?
A
最近の若手医師の方の希望として手術をしていきたい、という希望を多く聞くことがあり、眼科三条会でも手術教育にはとても力を入れているのですが、手術は勿論、それ以外にも幅広く知識を付けて学んでいっていただけたらと考えています。例えば、学会等に積極的に参加したり、研究を進めるなど、幅広く学びながら活動をしていただけたらと思いますし、そのような場を提供しています。
また、我々眼科三条会は血縁などとは関係無く継承可能な組織です。将来グループで育った先生が、さらにグループを発展させ、盛りあげて頂けることを期待しています。
Q
ご自身の現在の日々の業務/働き方について教えてください。
A
現在は主体は名古屋アイクリニックにて常勤として週3日勤務しており、手術執刀や外来診療をしています。

自身の元々の専門は、角膜・屈折矯正なのですが、名古屋アイクリニックはその分野を専門にしている施設なので、自分の専門を活かした、角膜移植やICL、レーシックなどの様々な屈折矯正手術の執刀や外来診療を行っています。研究に関しても、名古屋アイクリニックをベースに活動を進め発信をすることも多いですし、ほかに外部の先生方とコラボレーションをして研究活動をしているものもあります。 名古屋アイクリニック勤務日以外の2日に関しましては、眼科三条会の関連施設であります、岐阜赤十字病院や、開業医の先生の施設へ白内障手術のお手伝いに行っています。行かせていただいている施設の例としては、山口県の小林眼科や千葉県の本橋眼科クリニックなど、遠方の施設へも行き、一日20件~30件の白内障手術の執刀をしています。研究は現在は東京歯科大学市川総合病院で慶應大学時代から引き続き行っている、円錐角膜に関連する基礎研究を行っています。また、眼科専門医の研修機関病院であるJCHO中京病院の非常勤医師として、角膜疾患の診療をするとともに若手医師への手術の指導をしています。
Q
いくつかの関連施設で白内障手術をされていますが、外部施設で手術を執刀されることの難しい点、逆に良い点等について教えてください。
A
外部施設にて手術をすることは、施設ごとに違う器機への対応等、最初は少しストレスがかかることもありますが、自分を信頼してくださる施設があり、そこで自分の技術が活かせるということは自分自身のモチベーションにも繋がりますし、また気分転換にもなると感じています。
また、外部施設へ手術に伺う際は、多くの場合、眼科三条会所属の看護師の方もご同行いただき、手術のサポートいただけるので、安心して外部の施設での手術をすることができています。
Q
最後に、眼科三条会の今後の発展に向けて考えていることや、ご展望について教えてください。
A
眼科三条会は、開業医・勤務医の先生方が互いに支え合い、助け合い、それぞれに対してのメリットを享受するという形の組織ですが、今後更に教育の場を増やしたり、関連の施設を増やし、より若手の先生方が活躍できる場を拡大していきたいと考えています。
また、今後の眼科医療の発展のためにも、勤務医の先生方が、よりそれぞれの専門技術を活かして社会に貢献できるような継続的なサポートを眼科三条会として提供できる体制づくりをしていきたいと考えています。

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